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Channel: JN magic CRキャブレター の部屋
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Z系専用設計 制作 history 4

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3の続きです。
2009年、北海道ツーリングの翌年になります。
この年に、CRキャブレターに関する記事を書いたブログを知り合いから紹介してもらいました。
詳しくは覚えていませんが、今まで聞いたことのない内容ばかりで非常に参考になりました。自分の知識は如何に被らないようにセッティングするかばかりでしたが、レーシングキャブレターとしての使い方を優先した大胆なセッティング内容でした。

具体的にいうと、JNはYY7やYY6を使ってSJは#60以下でアイドリングの安定よりも、中低速のトルク重視の設定です。自分はY9より濃いJNを使ったことがなくて、どうやったらそんなJNを使ってまともに走らせる事が出来るのか不思議に思いました。恐らく渋滞では乗りにくいのではないかと思いました。ちなみに、関西の2輪業界にはCRに詳しい人は居ないに等しいと思います。せいぜいCR29φでMJ、SJ交換した知識があるくらいだと思います。

話は脱線しますが、モリワキレーシングの80年代くらいの書物に鈴鹿でモンスターのZを八代俊二選手が走らせた記事が載っていて、3速で回して乗らないといけないコーナーを4速で回転を落として走ってしまうだけで、被って走らなくなるそうです。それだけ本気でパワーを追及すると街乗りを無視しないとパワーは出せないんでしょうね。

それからそのブログを小まめに見ていると4月に京都へツーリングに来るという告知をみて、そのツーリングに参加することにしました。当日までに参加の旨を事前にお伝えしておきました。

目的地ですが、自分は京都に走りに行ったことが殆どなくて場所がよく判らないのですが、嵐山を越えて1時間くらい走ったところで広い駐車場のあるところに到着しました。道中もなかなかいい感じの山道でした。

ここで交換試乗をすることになり、お互いに乗ってみたいバイクに乗れるという試乗会が始まりました。他にもちょっと興味のある車両はありましたが、目的はブログの方の車両だけなのでそれだけ試乗させていただきました。排気量は1000ccでCRの31φにラムエアーだったと思いますけど、直キャブではありませんでした。

初めて乗る車両なので、どれだけ走るのか想像がつきませんでしたが、これでも4大メーカーの空冷4発の1000ccクラスは殆ど乗ったことがあります。乗っていないのはZ系でLTD系統とヤマハの空冷ぐらいでしょうか?

まず、またがってから3000rpmくらいまで軽く空ぶかししましたが、恐ろしいくらい吹けあがりが軽く、走りも軽快でした。借り物なので、無茶は出来ませんでしたが、高回転まで無難に谷もなくエンジンは回りました。走りの印象は何となくファイナルが加速に振ってある感じで排気量が少し低く感じるトルク感でしたが、今まで自分が乗ったことのない味付けのセッティングだったと思います。ケイヒンの既存のパーツでよくここまで仕上げてあるなと感心しました。自分はY9よりも薄いJNで苦労した経験しかありませんでしたからYY6、YY7でちゃんとセッティング出来れば結構まともに走るんだと思いました。

次は自分のZを乗ってもらう順番がきました。戻ってきてから「低速トルクが無いですね!立ち上がりであまり加速しない」ような回答でした。あまり急にアクセルを開ける習慣がないのもあって気が付きませんでしたが、最初はこっちが対照的にファイナルを高速に振ってあるからそう感じたのかな?と思いました。530サイズでF18-R40なのですが通常フロントのスプロケットは17丁がメインだと思います。

それからツーリングはまだ他のルートを走り回る予定になっていましたが、目的は済んだので先に帰ることにしました。正直3°00′のJNで低速トルクが無いと言われるとは思いませんでした。それからこの言葉ズーッとひっかかるようになりました。普通に乗っている分には何も問題ないし、北海道の峠もそれなりに走ってこれました。

この言葉の通り低速トルクを増やすならストレート径を細くするしかありません。確かにYY1の寸法では低速トルクがあるはずがありません。よくこんなんで上まで繋がって走れるなと今になって思います。恐らくSJが#70で繋がってくれていたんだと思います。それからストレート径をワンサイズ(YY0同等)だけ細くした3°00′のJNを注文しましたが、やはりYY6以上の低速トルクになるはずがありません。

今までやってきたことはレーシングキャブレターの性能を最大限に引き出せていませんでした。そういう意味ではYY6なんかを使った方がいいのかもしれません。

これ以上、単一のストレート径で出来る術はなく、これが限界だと思い、これ以降、FCRの小型ボディのJNを作ることはありませんでした。まだこの時点ではZ系専用設計の構想はありませんでした。・・・とういことで今日はこのへんで!

それから、この年の秋にブログを開設しました。

京都に行った時のツーリングの写真が1枚もありません。あと、これ誰なのか、わかりますよね?

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Z系専用設計 制作 history 5

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4の続きです。
2009年~21010年ころです。
京都のツーリングから半年が経過、特に新しいアイデアもなく時間だけが過ぎていきました。バイクも北海道に行く前から、何となくオイル消費しているみたいでした。プラグはかぶったりしないので、だましだまし乗っていました。この年の秋に右手の中指の腱を切ってしまい2か月入院することになってしまいました。病院のベッドで暇を持て余していたのでブログを開設しました。

ブログを通じて、世間はどんなセッティングをしているのか知りたかったのとCRキャブについていろいろコメントのやり取りが出来れば楽しいかな?と思いました。入院中はネットの電波が悪くてあまり更新していませんでした。入院は年内いっぱいでしたが、まだ退院してもリハビリが待っていてすぐに仕事に就けませんでした。リハビリの通院費も必要で何か出来ることがあればやらないといけない状況に追い込まれていました。

とりあえず最初は、手元に残っていたケイヒンの特注品を処分していきました。これは次に入手するには納期が長すぎるので、どうせ作るならオリジナルを作ってみようと思いました。もう一度FCRのJNの表を見ながら色々考えてみました。結局、思い付いた考えがストレート部分を若干テーパー形状にすることでした。これは試した事が無くて、微開が太くても走り出すと被ってしまう可能性のある非常にリスクの大きい加工だと思いました。また百分台のテーパー加工が可能なのかも確定していませんでした。加工屋さんにケイヒンのサンプルを渡してテーパー加工が可能かどうか見てもらいました。今なら判るんですがプログラムでストレートにもテーパーにも出来るようです。

CRが被りやすいのはアクセルオフ時とパーシャル走行時が原因かな?と思います。

今までテストしていたJNは3°00′ばかりでしたが、一般に流通させるのはもっと角度の緩いJNを制作する必要がありました。具体的には29φでショート管を装着したZ1あたりに使えるJNを作るのが目標でした。


あと、最も重要なのは切り上がりの長さ(ストレート長)でした。これをYYくらいにするかもう少し長くするかが問題でした。YYのニードルでもクリップが一番上になる訳ではなかったのですが、ストレート部分をテーパーにするなら少し安全マージンが欲しかったので若干長くすることにしました。これは今のVer4まで全く変更していません。ほぼ、4段か3段の間でセッティングが出ています。

一番最初に作ったのは下記の内容でした。プロトタイプとでも言いましょうか?これと同時に3°00にする前の2.80°のJNも制作しました。

当時はCR29φでYY8あたりでもスロットルバルブが#25のままだとプラグが真っ黒になっていたのでこれでも怖いくらいでしたが、これくらいはテーパーにしないと全く作る意味が無かったのも事実です。
JNのデーターは資料館のカテゴリーでご覧になれます。



CR  1.50°

テーパー  1°50′
ストレート YY0(2.805)→YY8(2.785)


何本作ったか覚えていませんが10台分くらいだったと思います。
意外と直ぐに売れて、買ってくれた方にいろいろとセッティングの結果を聞いてみた所・・・、

沢山の方から、プラグのコンデションの変化に反響をいただきました。
YY6あたりのJNを使用した経験のある方にはまだまだトルク不足との指摘がありました。

この意見を参考にして、まだテーパーの角度を大きく出来る自信がつきました。


CR 1°70′ Ver1

テーパー  1°70′
ストレート  YY0(2.805)→YY8(2.785)→YY5(2.755)


ストレート部分に境目を設けてYY5のサイズまで絞りました。
これでYYシリーズの一番濃い寸法まで絞りました。
微開のストレート径が太いので、プラグのコンデションには余裕がありました。
長めのきり上がりの効果で、中低速の走行フィーリングに寄与しました。
中間域のストレート径はまだ余裕がある感じがしました。
この頃からスロットルバルブ#35とセットでよく売れるようになりました。
ビトーさんのストックもたくさんありましたが、よく欠品するようになったのもこの頃です。

このJNと並行して3°00′も作りました。

※CR 3°00′ Ver1
ストレート
YY1(2.815)→YY9(2.795)
の寸法で境界線を設けて、テーパーとの境界線までをYY5(2.755)
テーパー
2°30′→3°00′
2°80′のシングルテーパーとは異なりストレートの境目から谷の発生を
防ぐため間に
2°30′の角度を設けました。


1.70°Ver1は200本作って1か月半くらいで完売しました。更に改良したくて7段のクリップの間隔を広くしてワッシャーを挟めるようにして、きめ細かいストレートエンドの位置が出せるようにしました。またストレートエンドを更に濃く出来ました。(2.755→2.730)これがVer2になります。

イメージ 1

次に、画像のVer3では寸法と角度では行きつくところまで行ったので斜めに3つ穴を開けました。この穴の位置は丁度、アクセル開度1/4あたりから加速させようとするタイミングの位置に開いていて燃料を増量させるつもりでしたが、思ったほどトルク感が増えなかったのと、一度にたくさん作れなくて金額も高くなるので150本ほどで生産中止としました。もう少し穴を大きくすれば良いのかもしれませんけどね?もう随分と昔のJNになるので最近ブログを見た方には「こんなJNもあったのか?」みたいな存在ですね!

それでもこの発想のおかげで、後のPS加工、バイパス加工の完成へと発展していったので、非常に価値のある穴加工の第一歩になりました。

この次には、スロットルバルブ#35とマッチさせるために2°00′を作りましたが、29φにそのまま使う方もいたので1.70°Ver4としてストレートエンドも(2.755)に戻しました。一番バランスが良かったのはVer2の(2.730)だと思います。


1.70Ver1を制作した当時にテスト走行した記事があります。想像以上に軽快な走りに我ながら驚きました。
2速、3速で4000rpm、5000rpmあたりで非常に良い加速します。

この後も、たくさんのJNを作りましたが、走らせている分にはこの1.70°のJNが#60以上のSJのトルクのお陰で、中低速のトルクがあり、一番調子が良かったかもしれません。

Z系専用設計のJNは、こんな感じで誕生して進化しました。最初から売り物を作る予定ではなかったのですが、FCRの特注品からほったらかしになっていたのがずっと引っかかっていました。あの京都へのツーリングに行かなかったらZ系専用設計の1.70°、3°00′のJNは誕生していなかったでしょう。

このシリーズは今後、特に変更の予定はありません。やはりスロー系を安定させるにはJNだけでは無理なのでPS加工やバイパス加工を本体に施して専用のJNとコンビネーションする必要があります。このシリーズの記事はこれで終了です。長らくのお付き合いありがとうございました。

メンテナンス

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イメージ 1
久しぶりにバイクのエンジンを掛けて1時間くらい乗ってきました。PS加工の33φは外したままなので、去年#2がオーバーフローしたので、注文していたバルブシートのOリング交換しました。2番は去年バルブシートごと新品と入れ替えたので3つだけ交換しました。約8年前に交換しましたが、他の3つは2番ほど傷んでませんでした。どちらかと言えばまだ使えそうでしたが、外したついでなので新品に交換しました。常に燃料が入っりっぱなしではないのであまり傷んでないのかもしれません。
FCRの方がここのOリングの劣化は早いと思います。2年くらいでけっこうペッタンコになっていたのをよく見たことがあります。

今回外して思ったことがあるんですが、ここにも番手があって33φは3.2と書いてあって前に26φの部品をみたら番手は覚えてませんが、随分と小さい穴でした。排気量のある車両に小さい口径をつけているとバルブシートの穴が小さいとガソリンが追いつかないのでは?と思いました。例えば1000ccに29φでMJを#130以上にしていても高速巡行で速度を出していると油面が安定しないのでは?と思いました。

もう1年くらい前になりますが、フロートチャンバーとトップカバーのネジも全てケイヒンの純正部品で交換しました。このネジをよく6角穴のボルトに交換しているのを拝見しますが、ここは純正にこだわっています。確かに6角穴の方が頑丈で、まずネジの頭は潰れないでしょう。この+ネジはちょっと力加減を誤るとすぐナメてしまいますがそれがいいんです。オーバートルクが直ぐ判るからです。これが6角穴だと+ネジがナメてしまう以上のトルクをかけてしまいます。受け側のネジ穴はアルミの鋳物なので決して丈夫ではありません。Oリングが入っている部位なのでそんなにトルクは必要無いはずです。FCRは最初から6角穴のネジですが、トップカバーのネジ穴が浮いてきたとか、ヤフオクでフロートチャンバーの無いCRを落札したらネジ穴が潰れていたなんて話がいくらでもあります。固定するボディ側は部品供給が無いのでネジで済むのならネジをストックしておけば済む話です。6角穴を使うならよほどトルク管理が出来る人でないとお奨めしません。

年明けはまだ2回しか乗っていませんが、今日はバイパス33φで乗ってきました。冷間時のアイドリングは600rpmくらいでそこからエンジンが温まってくると900rpmくらいで安定します。充電の絡みがあるので900rpmくらいでアイドリングさせないとダメかな?と思います。流石に冷間時から完全に温まるまでは吹けが悪く、冷えている状態では薄く、暖機が済んでから空燃比が良くなり調子が安定していました。SJは#38のままなので冷えてるとさすがに繋がりは悪いですが、エンジンがエンストする気配はありません。去年の今頃にPSの33φで乗った時よりも調子は良かったです。

イメージ 2
先日1機バイパスの33φを納品したので、まだ年末から組み立てていなかった33φを組んでいました。まだPSとバイパスの合計4機組み立て残っています。

今日、FCRのJN1°80を購入されたカワサキの水冷1100ccにお乗りの方から、お電話があって8万円分購入したケイヒンのJNよりも良かったとご報告いただきました!

PS加工 バイパスポート加工済み CR

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新製品の紹介ではありませんが、ヤフオクからこちらで製品紹介することにしました。

ヤフオクにCRキャブレター本体を出品していましたが、2016年2月16日からシステム利用料が8.64%に値上がりするにあたって、高額商品は出品しないことにしました。
PS加工なら多少の利益は残りますが、バイパスポートで「消費税より高額」なシステム利用料を取られると加工代と分解組み立ての費用がまかなえません。

ケイヒンの正規代理店ビトーR&Dから取り寄せた新品のZ1・Z2用CRキャブレターにPS加工・ストレートバイパスポート加工しています。新品購入時のファンネル、スピゴット、取り扱い説明書、箱等もあります。

どちらもSJ(スロージェット)のポートからスロットルバルブの外側にポートを設けて、アイドリングの安定化を計っています。
発進時は極低回転までトルク変動が少なくエンストもしにくいので、クラッチ操作も楽になり発進しやすくなります。スロー系統が安定しているため、メーカー出荷の状態よりも、遥かに調子良く乗れます

初めてCRを購入検討される方へ・・・!
元々はレース専用に設計されているので初期セッティング、JN、スロットルバルブ番手などはアクセル全開に有利な設定になっています。車の流れに付いて走ったり、信号待ちなど低速で走り続けると調子が維持できなくなります。特にCR29φの設定に、その傾向が強くあります。ケイヒンからラインナップされているJNはあくまでレースで使用する設定になっています。このJNでセッティングしても街乗りで満足する結果は得られません。また加工済みのCRはSJの番手が初期設定と大きく異なる点においてもケイヒンのJNとのバランスは悪くなってしまいます。#60→#45以下になります。JNも当方で専用の物を用意しています。

未加工はアイドリングで1200rpm以下に落ちるとエンストしそうになりますが、加工済みのCRは700rpmから800rpmでも安定しています。JNのストレート径で低速を薄くする必要が無くなるのでトルクアップします。またどちらの加工でも5速で40km/h、1500rpm以下で走れました。


イメージ 1
PS加工 

CR31φ~33φまで在庫しています。(画像はオプションパーツのTPS付き)
本体にPSの追加工(パイロットアウトレットポート加工)しています。加工実績は800個以上(シングル~4気筒大型ボディも含む。)画像のフロートチャンバーの前に付いているスクリューが、こちらで専用設計した部品が付いています。CVキャブレターと同じく2回転前後で調整が出来ます。

PS加工専用のSJ#45を組んだアイドリングの動画です。






オプションパーツ

TPS 16640円、組み立て及び電圧設定工賃が別途5000円

PC(プライマリーチョーク)8600円

JN:4800円~(1°70、250S、3°00′等)

リモートアイドルアジャスター 3240円

PS加工専用SJ #45ショート加工 4320円

33φ用ショートスピゴット (欠品中)


税込み価格 145000円

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ストレートバイパスポート加工

CR31φ~33φまで在庫しています。
こちらは新品のCRの税込価格115560円と殆ど変わらない低価格で提供しています。未加工のCRでセッティングパーツを買い揃えるよりも遥かに充実した内容の製品になっています。

画像では映ってませんが、SJのポートからストレートにスロットルバルブの外側に燃料が出る構造になっていてアイドリングの安定感はPS加工よりも優っています。冬場の冷間時も600rpmくらいでエンストする気配もなく暖機後に900rpmで安定していました。

SJは#40を別途購入が必要です。

ストレートバイパスポートSJ#40のアイドリング



TPS 16640円、組み立て及び電圧設定工賃が別途5000円

PC(プライマリーチョーク)8600円

JN:4800円~(1°70、250S、3°00′等)

リモートアイドルアジャスター 3240円

33φ用ショートスピゴット (欠品中)


税込み価格 119960円


PS加工、バイパス加工のCRをご購入希望の方は下記のアドレスからお問い合わせください。

排気量、マフラー、OH履歴に見合ったφ数をご提供します。

既に31φ~33φの新品を手に入れられて保管されている方にも、ご希望でしたらボディの交換を承ります。

お見積り、車種違いの方もご遠慮なくお問い合わせください。

jn-m246@energy.ocn.ne.jp

バルブシートの設定

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先日、FCRの1.50°のJNに注文をいただいた時のお話になるんですが普段、CR、FCRのJNに注文をいただいた時は車種、φ数、特にFCRはお使いのJNの番手をお聞きしています。

特に変わった内容でなければ特に返答はしなかったりするんですが、今回は4輪でフルチューンのツインカムエンジンにFCR41φを装着して元のセッティングが中間で濃いそうなのでOCEMPをクリップ一番上で調子を合わせているとのことです。

今回は流石に、このまま使用しても、かえって調子を悪くし兼ねないので直接お電話してみました。自分が一番気になったのはFCRまでどうやって燃料を送っているかです。通常Zなんかはキャブの上にタンクがあって、自然落下で燃料をキャブまで送っています。オートバイにはエンジンの形状やタンクの位置など車種によってはキャブでも電磁ポンプを使っています。車の場合ガソリンタンクが後部座席の下あたりなので、何かしらポンプが必要になります。車なら配管のφ数が合うなら2輪のキャブ用の電磁ポンプがお奨めかと思います。元がインジェクションなのでやはりキャブ用のポンプを使用しているとのことでした。電話のやり取りではエンジンのポート、カムの影響とのことでした。

FCRでセッティング経験があったり、こちらでFCRの1°50、1°80にチェンジした経験があれば判ると思うんですが、このJNは低速の設定Pはパーシャル走行に一番見合ったストレート径になります。Eテーパーは1°になります。こちらで出しているJNはアルファベットで言えばE、F、Gの順番でGに値します。ストレートは(Q)2.740(K)2.690)に変化します。1.50°はZRX1100、ゼファー1100、GPZ900Rなどの1000ccクラスをターゲットにストレートをパーシャ
ルでPあたりにしながら段々、アクセル開度に応じてストレート径が変化する設定になっています。

実際、FCRのやり取りではこのあたりの番手の方から注文が入ってきて、パーシャルからのアクセル操作で息継ぎがどうしても
良く成らないそうです。つまりEMPは中間では薄いという事なのです。


1.50°と比較した場合、OCEMPというJNは2輪で言うなら調子は悪くならないが、低速トルクやパワーが出る部分で「おいしい」設定が全く無いJNと言えます。これをもっと排気量のある4輪でクリップが一番上というのはどう考えても何かが影響していると思いました。

アイドリングは普通に安定しているそうなので半分はそんなものかな?とも思うんですが、電話を切ってからちょっと気になったのでビトーさんに電話で聞いてみたところFCR、CR共に電磁ポンプ使用の場合はバルブシートの番手を下げないとダメだそうです

FCRにはダウンドラフト(ZZRとかFZ)ホリゾンタル(Z、カタナ、ゼファー向け)の2種類あります。ダウンドラフトは予め、電磁ポンプを使用する前提になっているので#20が入っていて、ホリゾンタルは#32が入っているそうです。もしホリゾンタルに電磁ポンプで燃料を送るなら#32→#20に変更しないとダメだそうです。

車の場合も恐らくホリゾンタイプを使っていると思うのでヤフオクのナビからメッセージは送っておきましたが、実際はどうなっているかは確認出来ていません。ビトーさんが言うには車に付ける人は一緒にフロートバルブを注文していないとの事で、事前に説明もしていないようなので殆ど#32のままで使用していると思います。CR29φのスロットルバルブの番手みたいな物ですね。

サーキットで全開が良くても、それ以外はセッティングしてもダメという場合はバルブシートの番手が起因していると思います。自分も電磁ポンプ組んで体験済みです。

CRを組んだ頃に高速で、どうもガス欠っぽい感じがしたのでZXR250の電磁ポンプをつけて車の燃料フィルターを間に組んで走らせた事があるんですが、高速では確かにしっかりと燃料が付いて来る感じなんですが、街乗りとアイドリングはかなり濃くなるので、結局外しました。この当時は自分も被りに悩まされていたのでフロートのツメを曲げて油面を下げていたので当然、高速で燃料が追いつかなくなっていたと思います。

後はタンクの中の気圧の関係で燃料の流れが悪くなる場合もあると思うんですけどね。ストローを指で塞ぐと中の液体は落ちない原理で旧車のタンクのキャップはこぼれない様にしながらもある程度空気を取り入れないと燃料は落ちていかないのであまり良い構造にはなっていないと思います。たまにタンクの燃料が減ってくると調子が悪くなるとかは要点検です!

先日書いた日記のCRのバルブシートの番手は29φ~33φまでは共通で#32とのことでした。







CR33φ ストレートバイパスポート 欠品中!

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去年から3機在庫していましたが、年が明けて1機、また1機と売れて在庫がなくなりました。またビトーさんに4機発注の予定です。納期が1か月くらいなので次の便は連休明けになるかもしれません。

次回のバイパスの加工ですが、分解してキャブ本体のみを送れる方を対象にバイパス加工を承ろうかと考えています。但し、加工作業に絶対はありませんので加工不良が発生してもノークレームを理解していただけるのが条件です。約20台分以上(約80個)加工しましたが加工不良は発生していません。ケイヒンからキャブボディの単品販売がないため弁償できません。

加工代は21600円です。売店の価格設定とは少し異なります。
スロットルバルブ#35を4個買うよりも今は安いです。今は25000円近く必要です。
SJが#40以下に出来るなら#25、#30でも被りは改善すると思います。アイドリングの安定感も飛躍的に良く成ります。

対象φ数は31φ~33φとします。29φも出来ますがテストで1機加工したのみなので、ご希望があれば再度確認します。

こちらからGOサインを出すまでは分解しないでくださいね!
予定は4月に入ってからこちらの4機を分解してからになります。
新品をご希望でしたら追加オーダーします。

31φのバイパスは十分在庫がありますが、そろそろ春なのでシーズンインすると、またすぐ無くなるかも?出来れば31φも幾つか売れて両方加工したいんですけどね!


お問い合わせは下記のアドレスへ!


jn-m246@energy.ocn.ne.jp

毎年 恒例 関西Zミーティング

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毎年、奈良県の針インターに集まってショートツーリングを開催しているそうです。初めて様子を見に行ったんですが、知っている方も何人かいて何年ぶりかに声をかけてくれた方もいらっしゃいました。この日はTAVAXの田畑さんも来てました!

本日のキャブはバイパスの33φで、今日に備えて、昨日に軽く乗って今日の気温にどれくらいセッティングが合っているか試乗したのですが、朝は思っていた以上に気温が低くて10℃前半くらいだったようです。(奈良なので大阪より朝は冷え込むみたい)日中は気温が上がりそうだったのでJNのクリップを上から5段を中央4段+ワッシャーにしたのですが、朝はこれが裏目に出てしまいました。

道中は高速道路で高回転はPC変更による谷も無く特に問題なかったのですが、アクセルオフからの開き直しでちょっと息継ぎする時がありました。街乗りでは症状は出なかったのですが、バイパス33φで初めて高速走行したら今まで出なかった症状が確認できました。SJは#38ですが#40がよかったかもしれません。その他はヨシムラのST1を組んでからも初めてだったのですが、8000rpmから9000rpm付近のスピードの伸びが良くなっていました。全く頭打ちを感じません。
今日は久しぶりの高速だったのでおもいっきりぶち回しました!

今年になって1月から毎月乗っていますが、冬から春にかけて気温によるセッティングの変化を見張っいます。4月になったので気温がそろそろ20℃くらいまで上がるのでストレート径のセッティングがズレてくる季節です。今入っているのは3°00′PS仕様Ver2でストレート径はYY5相当なので薄いJNに交換したいのですが2°50のシリーズしか持っていません。

3月の上旬に九州のショップからPS専用SJ#45、JN2°50の3セットと3°00′Ver2の注文を頂いて、これをフルチューンのZに使うそうで街乗りは2°50-Mで、サーキーット仕様は、やはり3°00PSのVer2が良かったらしく気温がまだ5℃くらいの時に乗った時は簡単にアクセルウイリィーしたそうなんですが15℃くらいになると全くフロントが上がらなくなったそうで、ストレートの薄いZ系専用設計の3°00も試すことになりました。

去年から気温の変化を気にするようんになったのですが、これから夏に向けていろんなパターンのセッティングに挑戦したいと思います。CR3°00′Ver2のサマーバージョンを作りたいのですが、2°50でどれだけストレート径を薄くすればいいのか検証してみたいです。今のイメージでは2°50ーMのYY7相当にしたいんですけどね!

CR33φ ストレートバイパスポート 加工準備!

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在庫が無くなったCR33φストレートバイパスポート4機の加工準備しました。久しぶりの分解だったので途中で面倒くさくなるから2日くらいかかるかなと思いましたが、2時間くらいで完了しました。まだここから梱包とかあるんですけどね。納期は連休までは無理かもしれないので、間に合わないなら加工は連休明けなります。今回バイパス加工に便乗したい方がいれば今週中なら受付します。遅くても金曜日には加工先に発送します。

以前は低速の被りに対してスロットルバルブ#35に変更する手段しかありませんでしたが、バイパスポート加工によってSJの番手が極端に下がり、アイドリングの安定感も良くなる一石二鳥な加工です。今となってはスロットルバルブを交換する方が高額です。
 
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去年PS加工のテストで使った#42のショートです。Jのセッティングで33φのPS加工にショート#45を使っているそうなんですが、PSの戻しが半回転でもアイドリングするそうなので、どうしてもワンランク薄いSJが必要みたいです。このSJはバイパスのセッティングにも使ったしPS加工のSJのヒントにも役に立ちました。必要とされる方にお渡しします。今は#45しかありませんが#42も作った方がいいのかもしれません。テストしたのが秋の後半だったので、その時は1回転と3/4ではかなり薄かったんですが、これから暑くなるシーズンなら#42もありかもしれません。#45しか作っていないのはどうか?とは思っているんですけどね!

今日も軽く走らせてきました。気温はそろそろ25℃を越え始めました。まだ乗った感じは調子良く、夏の状態にはなっていませんが、そろそろストレートは絞った方がいいのかなと思っています。真夏は2°50-Lあたりが丁度良いのかなと予測しています。

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ビトーさんから送ってきた箱に入っていました。せっかくなので宣伝しておきます。兵庫県の方は是非行ってみてはいかがでしょうか?

CR 2°50-Lにチェンジ

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今日はJNを3°00′PSのVer2から2°50-Lにチェンジしました。
これから気温が上がる前にJNを薄くしてみたらどうなるかの検証です。
気温は20℃を超えたくらいです。

Zミーティングに行った状態でクリップの下にワッシャーを入れていたので、そのまま4段から開始しました。
その他の設定
SJ#38
MJ#145
PC変更
CA#30

今回はJNしか変更していません。今までもシーズン通して殆ど変更しません。MJに関しては5速全開でないとよく分からないので細かい変更はしません。PCを変えた時に#135→#145にしたまんまです。

ストレート径は2.755→2.780になっています。YY5→YY8、みたいな変更内容です。
ストレートエンドは2.670→2.700(因みにYY5は2.755のまま)


ストレート、テーパー共に薄くなっているので当然パワーダウンするのは分かっているのですが、このJNはZ1のSTDの排気量にバイパスの31φと組み合わせる程度なので1105ccとCR33φにはミスマッチは最初から分かっていますが、使える所まで持っていけるか試してみました。

最初に4段で乗ってみると発進→1/8開度は付いてきますが1/4あたりで息継ぎが始まりました。想像以上に薄くなっています。クリップがまだ4段中央なので2段下げて濃くしたところ高回転まで繋がるようにはなりました。このJNは完全ストレートの距離が短くなっていてストレートエンドが濃くなっているのでクリップ2段で得られる変化です。

使えるところまではセッティング出来ましたが、3°00′のパワーを知っているので低速高速共にパワーダウンしています。このまま試しに高速に上がりましたが、思ったよりも中々良い加速をしました。ただ、3°00′の加速を知っているので現実は偽りのパワーになります。戻ってくるまでに5速40km/hぐらいでゆっくり帰ってきましたが、プラグはけっこう焼け気味のままでした。
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Zミーティングの後はもっと茶色く焼けていました。今日は、ゆっくり流しても全く被りません。この焼けなら高速走行を長時間すると、ちょっとピストンが心配です。低速では急開すると軽く「カリカリ」鳴るのでTPS無しでは危険な状態でした。MJを#150くらいにはしないとダメでしょう。しかし開度40%→80%の範囲で薄いのでMJではフォローにならない可能性があります。こういう状態では適切なストレート径、ストレートエンドを選択しないとだめです。今日はまだ変更には早すぎで、Mを使えば良かったのか?気温が30℃を超えるまでこのセッティングで粘ってみます。


もうすぐ GW

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日記のタイトルと画像が一致しないのですが、これは、スロットルバルブの番手変更の治具に部品を固定した加工前の状態です。この加工は平行研磨(他の言い方もあるみたい)という機械で制作していました。このプレートを部品の切り欠き部分が平行になるようにセットして研磨というか研削していました。削るのは番手にもよりますが、0.5mm前後です。1台分の加工は1/1000mm単位でゆっくりと削っていたので1mm以下でも時間はかかったそうです。

ここ最近、スロットルバルブの加工について触れていませんが、実は2年前に、この加工が受けられなくなりました。自分も、あと#30と#35の中間の#32.5を作りたかったのですが、作れず仕舞いとなりました。本当は去年のこの時期に日記を掲載しようとしたのですが、他にも載せる記事があったのでタイミングを逃しました。

理由はこの加工をしてくれた職人さんがオートバイの事故で亡くなったからです。
事故に会ったのは5月に入った連休中で、自分は連休明けに50ccのスクーターの状態を見てほしいと言われていたので連休明けにメールで連絡したのですが、なかなか返信が来なくて、仕事中だと悪いので電話は出来るだけ掛けないようにしていましたが、電話にも出ないので、流石にこれは「何かあったな?」と思ったので工場に行ったら閉まっていました。工場の向かいの人に聞いたら「不幸があった」と聞き、近所に母屋があるのを教えてもらって訪ねたら、加工屋さんの奥さんが来てくれました。

工場には幾つか預けてある部品とこの治具があるので一緒に工場に付いてきてもらいました。治具はすぐ見つかりましたが、部品は直ぐに見つからなかったので後日、連絡してもらうことになったのですが、工場の中はもう撤去する準備をしていて、平行研磨の機械と他にもNCのマシニングなど沢山あった機械はすでに処分された後でした。

奥さんに事故の状況をお伺いしたところ片側3車線の道路の交差点でバイクが直進で右折の車に進路を塞がれた状態で詳しい事はよく分からないみたいでした。自分はバイクの処分が気になったのでどこまで把握してるか確認したんですが、廃車の仕方も事故見積もりが必要な事も知らなかったので自分が引き取りに行くことにしました。大阪から東北の方に高速を使わずに行く途中で岐阜県で事故に会ったようです。事前にバイクが押せるぐらいの状態か聞いておかないと自分で積めないケースもあるので確認したところオートバイは転倒して車には当たっていないので大して損傷はしていないとの事でした。

3か月ほど経過して8月にやっと警察に取りに行けることになってバイクを見るとフロントからロックして転倒したまま車に当たったみたいでフロント周りやフレームは大破していました。運転手も転倒してそのまま車に当たって即死だったそうです。何とか引き上げてきましたが、これからが大変だったみたいです。

事故の相手が任意保険は使わないと言ってるらしくて「対物」の請求ができないとのことで、自分もいろいろ調べたんですが、交差点なんかで事故比率にもよりますが、使われないケースがあるようです。事故から2年が経過しようとしていますが、その後どうなったか気になるんですが聞ける立場でもないのでわかりません。残された家族をみていると本当に他人事ではないと思います。

自分の想像では信号のタイミングは黄色から赤に変わりかけで無理してアクセルONで交差点に進入したところ事故ったのかな?と思います。バイクはZRX1200でこの方は「自分はスピード出さないから」とよく言ってました。話を聞いている限りではペースが合いそうにないので一緒にツーリングに行くことはありませんでした。このバイクだと気が付かない内にスピードが80km/hくらいでてしまうと思います。年齢は40代前半でいわゆる「リターンライダー」でこのバイクに7年くらい乗っていたんですが、このような事故が起こってしまいました。バイクの写真もありますけどあまりにも悲惨な状態なので画像を載せるのは止めておきます。

この時期になると暖かくなって気も緩み、普段あまり乗っていない多くのサンデーライダーが増える季節なので事故が増えるのでは?と思っています。このブログを見ている方の中にはリターンライダー、又は40才から50才くらいまでずっと乗っている方が多いかと思います。自分も今ではサンデーライダーの分類になりますけどね!

自分も40代後半です。今までかなりヤバかった経験もして「よく死ななかったな!」と思えるシーンがいくつか記憶に残っています。今日まで生き残っているのは「たまたま運が良かった」と思うことがあります。この年になると流石にもうバイクで死ぬのだけは何としても避けたいです。

日帰りツーリング、ロングツーリングの計画されている方、今年も事故には十分に気を付けてお出かけください。
バイクに限らず車も普段あまり乗っていないドライバーが増えるタイミングでもあります。

最後になりましたが、この加工なら出来るという人を探しています。こちらでも何社か問い合わせましたが、出来るには至りませんでした。29φの#25はせめて#30ぐらいにはならないと被りは治らないと思います。


電装修理

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昨日はちょっと電気関係の調子が疑わしいので、電源周辺をチェックしました。Zミーティングの帰りにセルを回すとメーターパネルの電気が全部消えてフューズがとんだような症状が発生しました。しかしシートを開けるてヒューズを見ても問題なく、すぐにセルが回ったのであまり気にしなかったんですが検めて点検するとリレーを手に持って動かすとメーターの照明とリレーがカチカチと何度もON、OFFするので何処か接触不良しています。リレー本体が怪しい感じがして代替えがないと判断が出来そうにないので、まだ使えそうですが、1個買ってきました。


ところが、リレーを交換しても症状が出るのでバッテリーから各電装に分岐している場所を全部つくり直しましたが
まだ治りません。リレーから少し離れた場所でもカチカチなるのでもう少しバッテリーの方に向かってしらべたところこれが原因でした。

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バッテリーに直結している配線の2股ギボシが破損して絶縁被覆の中で接触不良していました。リレーと20Aのヒューズを1個潰して無駄使いしてしまいました。おまけに二股ギボシの在庫が無いので今日買いに行ってきます。今日は暑くなるので2°50のセッティングの続きをする予定です。


日記にも載せたことありますが、この車両は純正のメインハーネスをモデファイして画像のメインリレーを介して電気を供給しています。したがってメインキーはアース線を繋ぐ線2本だけなので非常にシンプルになっています。これでヘッドライトは純正配線の状態よりはかなり明るくなったのですが、リレーを使うほどでもありません。やはりハンドルSWから電気を供給するには限界があります。
 

電装修理のついでに、今年は車検なのでヘッドライトの光量がギリギリで落ちる可能性があり、今年は光量をアップして行こうと思います。方法はリレーを追加すれば明るくなるんですがこれ以上バッテリー近辺がゴチャゴチャになるのが嫌なので車検の時だけ明るくなる仕掛けを考えました。
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Z750FXにはクラッチスイッチがあります。本来はセルを回す時に急発進しないようにクラッチを握らないとセルが回らないためのスイッチですがCRを付けてると左手でチョークを引っ張りながら始動したいので、線を外したまま残しておきました。

ハンドルSWをRC30に交換してあるのでHIの赤黒線が1本余っていてこれにクラッチSWを繋ぎ反対側はPAMSのIGスタビの配線が1本フリーになっていたのでこれに結線しました。これでクラッチを握った時だけIGスタビの電気が追加して流れるのでヘッドライトリレーを追加したのと同じことになります。普段はヘッドライトを切っていてもクラッチレバーの操作に反応してしまうのでこの白い配線は車検の時だけ使うつもりです。


バイパスポート33φ出来上がりました。

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3月くらいで在庫が無くなったバイパスの33φが出来上がってきました。写真に写っている箱の分は、いつも収めている大阪のバイク屋さんに売約済みですが6月までカムが入庫しなくてエンジンが組めないそうで、納品を遅らしています。またバルタイ合わせを手伝う時に間に合えばOKなので急ぎで欲しい方がいれば、先にお渡しします。

バイパスをリリースして1年くらいになりますが、PS加工より売れています。定価が値上がりしてからはペースは落ちていますが、問い合わせはバイパスばかりです。自分も今はバイパスの方が気に入っています。このCRで
乗っていると「ゆっくり走り続けていると被ってくる」はもう過去の話に思います。スロットルバルブで薄くする必要もありません。

連休中に何度か乗っていますが気温が25℃前後だと2°50ーLはまだまだミスマッチです。やはり気温が30℃を超えてアスファルトから照り返す暑さがないと薄いままです。普通に乗れていますが本来のパワーが出てないので、アクセル開くとストレス溜まります。

それでは、また組み立て開始します!!

CR33φ→CR33φバイパスポート

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以前にヤフオクからPCを購入していただいた方からのご注文で、急きょPCを送ってもらって33φを1機組み立てました。まだ全部組んでなかったのでリクエストにお答えすることが出来ました。

元々33φのCRをお持ちでPCを交換してセッティングされていたのですが、CRのセッティングは初めてでどうも上手くいかなかったみたいで、何度か相談していたんですが、低速の調子が出なかったみたいです。

このPCのみを購入していただいたんですが、未加工のCRにこれだけで調子を出すのはちょっと無理だったようです。自分もPS加工の後に作ったので、YYのJNではYY7かYY6を使えばいいのですが、どこまで煮詰まるのか未確認です。

この部品に関して言えば調子を良くする部品ではなく、ノーマルPCよりも高回転で気化を促進させる機能しかありません。この部品に交換するとMJの番手を大きく出来るんですが、例えば#135で調子が出ているセッティングを#145にすることで#135では中速が薄くなってしまう症状をこの番手に上げて調整しながら高回転で若干パワーが出る仕掛けになっています。

この部品はノーマルPCで調子が出てから変更した方がセッティングに迷う可能性は低くなります。あくまで調子を助長するための部品ではないので本体の加工の有無を問わず、ある程度納得いくセッティングが出てから交換する方がいいのかもしれません。

話は戻ってアイドリングの調整には限界があるのを説明してバイパス加工のCRを購入となりました。追加注文としてJNは2°50-M、リモートアジャストスクリュー、負圧の取り出しパイプ、スピッゴットはJ系のインシュレーターが使えるサイズの物を持っているようです。JNを1セット購入していただいていればこちらでも今似たようなセッティングで走らせているのでアドバイスもしやすいです。走る環境は交通量、信号もあるところがメインなので開度1/2以下の調子が出ないといけません。YYのJNでも調整可能ですが、高回転のフィーリングが中心のセッティング作業になるので使い道には合っていません。

リモートアジャストスクリューはビトーさんの部品ですが、未加工のCRでは冷間時に少し上げて温まってくると下げるなど、これがあると回転数を臨機応変に調整出来るので便利な部品です。バイパス加工のCRの場合、冬場の始動直後でもエンストする気配はないので、700rpm~1000rpmでお好みに調整するための部分というイメージで調整するのが本当に楽しくなります!

今年に入って33φのバイパスばかり売れて31φのバイパスは声が掛からず停滞しています。何となくアイドリングが安定するのが確実なので33φを敬遠する傾向が無くなってきたように思います。アイドリング付近のセッティングは無用といっていいくらいなので、どうせ買うなら排気量も上げてるし、33φにしようという方が増えてきたように思います。1000ccの社外ピストンを組んだZならJ系のインマニにCR33でもOKだと思います。

CR 大型用 JN 製作検討中

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もう1年以上も前にCR35φのPS加工された方からJNを出して欲しいとの要望で、いろいろ情報収集しているのですが、大型ボディは51シリーズを使っているようでこちらで知っている方に聞いてみると5175、5178だそうで、エンジンの仕様、SJの番手でひらきがあるのかな?ってところです。

もし作るならテーパーは2°50でYY6相当のストレート系で小型用のの2°50-Rを大型ボディ用にしようと思います。ケイヒンのニードルも2°39′(約2.7°)くらいのテーパー部分があるので出力的には差が出ないと思いますが、ストレートエンドを2.680にすることで1/4開度から1/2までのフィーリングを改善出来るかな?と思っています。

リクエストに応えてストレート径を1種類だけ作ろうと思っています。ストレート2種類(YY7相当)までなら何とかと思いますが、SJをショート#45でPS加工済みが使用条件になりますが、大型でどんなJNを使っているか是非コメントください。まだ思案中の段階なので変更する可能性大です。

別件ですが、先週納品したCR33φのバイパスのお客さんからまだ何台か車両を持っているので、今持っているCR33φもバイパス加工して欲しいとの事で知り合いの分も含めて3機加工することになりました。


予定は6月18日以降に発送して6月中に出来上がってくるかどうかが納期になると思います。この加工に便乗したい方がいればご連絡ください。加工代は分解した状態で送ってもらって加工代は21600円で返送の送料は含まれていません。受付可能φ数は29φ~33φです。

出荷準備!

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バイパス加工の依頼が数件集まって1機33φの新品を含めて30個集まりました。今日、発送するんですが、
今月は忙しくて手がつけられないそうで完成は7月に入ってからになります。

今月いっぱいに、こちらに送っていただければ第2便で加工承ります。

メールでのお問い合わせは出来るだけPCを使ってお問い合わせください。携帯は迷惑メールに振り分けられたり、ブロックされていて返信不可が多いので、万が一返信が無い場合は一度、こちらのコメント欄にメッセージを書き込んでください。最近、ガラケーで返信する機会が増えました。

jn-m246@energy.ocn.ne.jp



バイパス加工 そろそろ締め切り!

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TPS装着でお預かりしましたが、知り合いからCR35φPS仕様を借りれることになったそうで、バイパス加工もすることになりました。お借りした35φのPS仕様はポン付けでも絶好調みたいです。SJショート#42でJNは5175だと思います。

追加で2機バイパス加工することになりました。今のところ加工の日程は7月後半になりそうですが、6月いっぱいで締め切ります。

最近は新品のCRばかり分解していましたが、今回久しぶりに手持ちのCRを分解しました。
一見、特に問題のないCRに見えましたが、チョークレバーをいじった形跡がありました。
ユーザーさんは特に触ってないそうなんですけどね!
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TPSを組む時は一旦チョクレバーとロッドを抜いて作業するんですが、ご覧の通り新品を分解した部品と比べてかなり締め込んだ状態になっていてロッドをずらすのが大変でした。ここまできつくクランプするとこの後、分解する用事がなければ特に問題はありませんが、これを分解するとなるとチョークレバーを抜くときに曲がってしまいます。抜いたとしても次に組む時にかなりの力を入れて差し込まないと入りません。そうなると差し込む前に修正してもまた力任せに組み立てないと入っていかないのでまた曲がってしまいます。こうなると新品に交換しないとまた「都市伝説」が復活する可能性があります。

この部品を組み直す時は最小限の締め付けで完成後に手で位置調整が出来るくらいのトルクで絞めています。
組み上がったら、アームの先端のツマミが指で何の抵抗もなくクルクル回れば絶対リークしません。上方向に引っ張られていなくても、左右に傾く力が入ると空気かチョークノズルのポートが開いてしまいます。ロッドに対して直角にアームが伸びていればまず、トラブルは起きません。

TPSの取り付けは暖かい季節の方がカラーの接着がしっかり固着してくれます。冬はなかなか、ひっついてくれなくて苦労しました。

SJ magic

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久しぶりにPS加工の納品準備です。
最後の1機、CR31φのPS加工の嫁ぎ先がやっと決まり、TPSも付けることになりました。

1000ccのZに使うのでセッティングはMJ#125、SJ#45(PS加工専用ショート)
PSは2回転戻し、AS3/4戻し、JNは2°50-M

これが最後と思うとちょっと寂しいです。PS加工は33φのみ継続販売します。
やっぱりスクリュー組んだ状態を見ているとカッコイイですね!

この短いSJを見ていると本当に不思議です。今までいろいろ小細工をしてきましたが、こんな小加工で激変するとは思いませんでした。SJの番手が下がらず、PSの戻しの反応も悪っかったのが、苦し紛れのチャレンジで見事に解決しました。JNよりもよっぽどMagicです!


バイパス加工の受付は終了しましたが、年末あたりにもう一度、一般の受付を検討します。
それまでにあと1回は新品のまとまった加工があるかも?

そろそろ暑くなってきたのでセッティングの続きもしないといけないのですが、なかなかバイクに乗る時間がありません。

負圧取り出しパイプリニューアル

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この負圧の取り出しパイプはブログ開設の頃からあるんですが、いままで約700本ぐらいは出たかと思います。
単品だったり、インシュレーターに組んだりバラバラですけどね。

在庫が無くなった機会に少し寸法に変更をしました。旧作と見た目にはあまり変わりませんが、インシュレータに隠れる部分が短くなり、キャップが入る膨れている部分は細くなり、一番下のリップのかえりも大きくしました。全て1/10mm単位で変わっています。

見直した理由はインシュレータに差し込むと若干、首下が見えるような感じだったのと、一番下の部分はもう少し抜け難くなるようにしました。

それとキャップが入る部分は新品だと穴が小さいので潤滑のスプレーで滑らさないと入りません。Z2の純正に付いていた使い古しなら中が広がっているので簡単に入るんですけどね。新品のキャップを差し込んで抜くときにパイプごと抜けてしまう話が稀にありましたので、入りやすく抜け易くしました。

こちらでインシュレーターに差し込んだ分はそう簡単には抜けるはずはないのですが、新品のキャップの穴はかなり小さいので下にずれる可能性はありました。

単品で購入した場合のアドバイスですが、首下の径は約4mmで、穴開けに使うキリも4mmでOKですが、向こう側が丸見えになるまで開けるとガバガバになってしまうのでドリルの回転を最小限に抑えてスイッチをON、OFFしながら貫通させて、抜くときも同じく要領で行います。歯が抜けたときにゴムのカスが若干出てくるくらいでパイプの差し込みは精密ドライバーをパイプの中に差し込んで全体重をかけて挿入します。それぐらいでないとしっかり固定できないし、2ジエアーだって入るかもしれません。

CRキャブ 2チャンネル 見たよ!!

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昨日になりますが、2年前に納品したTPS付きのCR33PS加工です。3気筒になった感じなので見てほしいと頼まれたので、パイロットスクリューを抜いてコンディショナーを吹いているところです。しばらく乗ってなかった訳ではないので特に使っていたりはしませんでした。

もう納品してから17000kmほど走ったそうですが、一緒に走っているCRを組んだZ連中の中ではぶっちぎりの速さだそうです。エンジンスペックはワイセコ1015ccのヨシムラST1でフルチューンって程ではないです。


車両の状況を聞いていると3番のファンネルだけ手で塞いでも吸い込まれないらしく、圧縮が急になくなったようなので、バイクはショップに持ち込むそうです。

この日は待ち合わせて持ち込んでもらったんですが、こちらの方にはZに乗っている方にZ系専用設計の1°70をたくさん宣伝して売っていただいてもらっています。数えていませんが10台分はかるく紹介していただいています。もちろん、装着された方からは好評をいただいているそうです。1°70の存在は知っているけど誰もがヤフオクやってるわけではないので買い方が判らないという方もいるみたいです。今日は分解したついでなので、お礼にPS加工専用SJ#45をプレゼントしました。

題名のお話になりますが、ネットでCRキャブで検索していたら2チャンネルでCRのスレを発見しました。2011年にもありましたが、2016年最新バージョンがありました。話題の中にPS加工の事についても論議があり、ここを見ているとCRについての本音がよく判ります。「これって自分の事かな?」と思う書き込みもありました。見付けた時には1000を超えていたので自分は何も書き込んでいません。

その他、話題の中にCRがTMR、FCRのポテンシャルを超えるとか超えないとかの議論がありましたが、自分はこの2つに勝てると思ったことはありません。しっかりセッティングされているFCR、TMRは口径も33φよりは大きいでしょうし、勝てる訳がないと思っています。FCR33φなら持っていますが、3°00のJNが入っているのでCRよりも速いです。しかもCRには加速ポンプはが付いていないので特に有利な点はありません。もし勝てるとすればインマニの負圧の取り出しに加速ポンプが付けれたらタイムラグがないのでCRが勝てるかもしれないとは思っています。

PS加工に付いても「必要が無い」という書き込みもありましたが、CRでPS加工無しから加工済みを体感したら大半の人が「ありがいい」というでしょう。ただ、絶対的なパワーを追及したらSJを絞る必要がなく低速の被りは気にしなくて済むのでPS加工無し方が有利だと思います。SJの番手を大きく出来るものパワーの秘訣だと思います。

PS加工に出す前にZ径専用設計の3°00′とSJ#70で最後のセッティングをしましたが低速から力強く加速していました。PS加工の方が低速が安定していてマイルドな特性になるのでTMRなんかと比べると月とスッポンになるのではないでしょうか?



CR33φ ショートスピゴット完成

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半年ほど欠品中だったショートスピゴットが復活しました。CR33φPS加工の納品に何とか間に合いました。
今回も在庫は10台分くらいですが、単品では限定3セットほど販売しようと思います。

16065-1135専用設計
外径40.4mm
インシュレーターとキャブの隙間はヘッドカバーとの干渉を避けるため3mm程度あります。
単品の価格は12960円(4個セット)
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こちらは春からオーダーを頂いていたCR33φバイパスポート仕様。
Z750FX-1にLTDクランクで1105ccにするそうです。こちらにもショートスピゴット使用します。
LTDのクランクギヤは15丁でMK2と一緒じゃないんですね。ヨシムラのST1カムの納期が長引いてそろそろ組み立てるそうです。またバルタイのお手伝いが待っています!

エンジン出来上がったら今度は動画アップします。前回納品したCR31φバイパスのZ1は調子は問題ないようで特に何も言って来ないそうです。

今月はあと1機CR33φバイパス+TPSの納品がありますが、まだ組んでません!明日にはやっとバイパス加工に出したキャブが40個ほど帰ってきます。長らくお待たせしました。今月中に送り返せるか微妙です。

来週には自分のバイクの車検準備でタイヤとスプロケ(リヤ)交換をしないともう間に合わないので大忙しです。

忙しい中、なんとかバイクには乗っています。去年より暑くなっても調子は崩れていません。CR2.50°ーLで薄くしているので、調子良く回ってくれます。本来のパワーが出ているとは思っていませんけどね。
去年の夏はPCを替えた状態でMJが#135がよくなかったみたいです。去年PS加工の33φはPC変更で#150でちゃんと走りました。今年はバイパスに去年の秋から交換した#145のおかげで中間加速で変な症状は出ていないです。
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